飲みもの図鑑

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人工甘味料とカロリーについて、みんなが忘れている1つのこと

2日遅れで、いよいよ甲子園が、開幕。

夏真っ盛りな今日この頃ですね!
 
高校球児に愛されているスポーツドリンクですが、
最近では、人工甘味料を使用した「カロリーゼロ」の商品も増えています。
 
今回は、人工甘味料とカロリーについて、書いていきたいと思います。
 

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■そもそも、人工甘味料とは?
 →「甘味料」は大きく2つに分かれます。糖質系なのか非糖質系なのか。そこから更に、天然か人工かに分かれます。天然甘味料の、ステビアは有名ですよね!
 
 
■代表的な3つの人工甘味料について
 
①アスパルテ―ム
 →1965年に米国で開発。
  カロリーは砂糖と同じ1グラム当たり4キロカロリー。甘味度は砂糖の200倍。苦みが少なく、砂糖に似た甘味。後味はスッキリ。
 
アセスルファムカリウム(アセスルファムK)
→1967年にドイツで開発。
  カロリーは砂糖と同じ1グラム当たり0キロカロリー。甘味度は砂糖の200倍。特有の苦みあり。 アスパルテームなどの他の甘味料との併用で、砂糖に近い甘味に。
 
→1976年に英国で開発。砂糖を原料とする甘味料。
  カロリーは1グラム当たり0キロカロリー。甘味度は砂糖の600倍。
  砂糖に近いまろやかな甘味をもつ 。
 
■偶然が生んだ、人工甘味料、多し
 
 人工甘味料には、偶然、発見されたものがあります。
甘味を作りだす、といった目的ではなく、“たまたま” 発見された人工甘味料。なんだかゾッとするのは、私だけでしょうか…。
 
サッカリン
コールタールに含まれる物質についてトルエンを用いて実験中、自分の指が甘い事に気付いた。
 
アスパルテーム
ガストリン合成過程で中間体のアスパルテームを実験台の上にこぼした後、薬包紙をとるために指を舐めて甘いことに気がつく。
 
③アセスルファム K :
実験中に指が甘いことに気づき、その原因物質の類縁体であるアセサルファムKが甘味料として理想的であることを発見。
 
 
 
 
■なぜ、人工甘味料の商品は増えているのか
 
極少量で甘さを感じさせることができる、人工甘味料
飲料メーカーとしては、コスト的にも、大変お得なのでしょう。これまで大量の砂糖を用いてしか、だせなかった甘さが、わずかな人工甘味料で済むのですから!
 
また、カロリーの面から見ても、「カロリーゼロ」と表記できるメリットは、相当なものではないでしょうか。ダイエットをされている方のほとんどが、カロリーを気にしていますものね。
 

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アクエリアスゼロを買ってみると、
 

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やはり、スクラロースとアセスルファムKといった、
0キロカロリーの人工甘味料コンボでした!!
 
 
■そもそも、なぜ、ゼロカロリーなの?
 
ふつう糖分は、人体で吸収されることにより、カロリーとしてカウントされ、エネルギー源として活用される。しかし、人工甘味料は、そもそも吸収されないんです!!なので、エネルギー源とならず、結果、カロリーはゼロと表記されることになるんです。。マジっすかw
 
 
 
 人工甘味料とカロリーについて、みんなが忘れている1つのこと
 
カロリーを気にする人にとって、生産コストを抑えたい企業にとって、
いいとこずくめの人工甘味料。デメリットなんてないじゃん!?と思いたくなるのですが、たった一つ、忘れてはいけないことがあるんです。
 
それは…
 
 
『脳が、甘いものをとっても、太らない、エネルギーにはならない、ということを学習してしまうこと』
 
簡単にいうと、脳内で無意識に行なわれているカロリー計算機能が、
おかしくなってしまうということ。
 
そもそもが、甘いものを食べる=生命維持に必要なカロリーを摂取する、ということ。それが、甘いのにカロリーが無い、なんて物が出てきたんだから、そりゃ混乱しますよね…。これまでの進化の過程で獲得してきた、味覚→脳→カロリー計算、といった一連のネットワークの機能不全が起こったとしてもしょうがない、そんな気がします。
 
パーデュー大学のテリー・ダビッドソン教授と、スーザン・スウィザース助教授らによりますと、『人工甘味料はからだに備わったカロリー計算能力を狂わせてしまう可能性がある』のだそうです。
 
 みなさんも、できれば、人工甘味料の使用されていない飲み物をチョイスしてみて下さいね!